徳島地方自治研究所は地方自治に関する総合的な調査研究事業を行い、住民に密着した地方自治の発展と地域社会の振興に寄与することを目的としています。

山仕事の新しい担い手たち〜アンケートに見る新規就労者の生活と意見〜ブックレット「水・緑・流域」より

【集計結果4】研修参加と資格取得

新規就労者には、さまざまな研修機会が準備されている。このうちで、チェーンソー研修の受講率がもっとも高く、28.1％だった。森林の保育にかかわる研修（新規就労者研修、チェーンソー、刈払機研修）や、搬出にかかわる研修（高性能林業機械、架線主任者、小型移動式クレーン、玉掛など）のいずれかについて、回答者の1割以上が技術取得の研修を受けていた（図3）。

このような研修参加によって、約6割が伐木、搬出にかかわる資格を取得し、2割強が保育関係の資格を得た。つまり、間伐、皆伐、搬出にかかわる資格のいずれかを取得した者が半数以上を占めていた（図4）。
作業の安全に関する研修の受講者は4％にとどまるが、すべての研修に安全対策が組み込まれている。しかし、作業中になんらかの怪我をした数の多さを考えれば、安全教育の役割を重く見なければならない。

→集計結果5．作業内容、労働の強度へ

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目次

【はじめに・新規就労者調査のねらい】

【集計結果】

1. 就労者の特性
2. 就労期間と林業経験
3. 山仕事の選択動機、就労のてがかり
4. 研修参加と資格取得
5. 作業内容、労働の強度
6. 作業上の改善点
7. 待遇の現状と評価
8. 日常の暮らしについて
9. 地域や行政への要望

【むすび】

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